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とある魔術の禁書目録 二次創作 29

行間

 「ほう?」

 エドガー・ブロムベルクは起こしていた上半身をイスの背へゆっくりともたれかけると、微笑みながら手を組んだ。

 「学園都市第一位、一方通行。強大な力を持ちながら、絶対に突かれてはならない弱点も持ち合わせている。なんだかちょっとガッカリかな?」

 声だけを聞いていたニクラスも続いて口を開いた。

 「ここにいて助かったね?ちゃんと見てなかったらエドガーでも絶対勝てなかったと思うよ」

 「ニクラス。否定はしないけど君、言うことが時々ホント酷いよね。普段あんまりしゃべらないのに」

 「そう?言葉は選んでるつもりだったんだけど」

 「あぁ、分かった。選ぶから尚更酷くなるんだね多分」

 俯きながら指で眉間揉んだ。気にしているつもりはないのだが。
 そんなことより、とエドガーは再び侵入者と誘拐被害者が映っているモニターに顔を上げた。やらなければならない。ゲオルクとヨハンの二人が倒された。次は自分達の番だ。

 「俺の予想では、彼女はこの階層から上には上らない。となると相手は上条当麻一人だけになる。君の能力なら彼の右手も大した脅威にはならないと思うけど、いけるね?」

 次は彼の目を見て語りかけた。

 「大丈夫だと思うよ。でも、」

 彼もまた、その視線に合わせた。

 「正直あんまり自信ないかな。学園都市、アーネンエルベ。どちらにとっても僕はレベル5最弱だからね」

 合わせていた視線をすぐに外して言い淀むと、他に目を向ける場が無いかのようにモニターを見つめたが、彼の目にモニターは映っていなかっただろう。
 そんなニクラスの表情にエドガーは口の端を上げて言った。

 「あまりそうやって僻むものじゃないな、ニクラス。アーリア人というのが現実に存在するとして、俺の考えではおそらく、君の能力こそが『完璧な人間』に最も相応しいものだと思うね」

 「それは慰みか何かな?エドガー。僕達のレベルは戦闘で向上させた。実験の結果はそのまま格付けに反映されてる。僕の記憶じゃ第一位は確かエドガーのはずだけど、いつの間にか逆転してたの?」

 アーネンエルベのレベル5の序列は学園都市とは全く基準が異なり、殺し合いという手法によって能力を成長させている為に戦闘能力=順位という方式になっている。この研究所では数々の殺し合いを経て、その頂点に立った最も強い能力者がアーリア人最有力候補と呼ばれ得るのだ。

 「俺は基本的にウソはつかない主義だよニクラス。いかに俺の能力が戦力として強大だとしても、君の能力の価値には遠く及ばない。そう思うね」

 言い終わるとエドガーはイスからやっと腰を上げた。一度思い切り伸びをすると、またニクラスに目を向けた。

 「さて、俺は俺の『舞台』で共演者を待つとしよう」

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________________________________
はい行間入りましたー。
ちょっとだけ設定を公開です。
アーネンエルベの序列は学園都市の序列、つまり研究価値やアレイスターにとっての利用価値によってではなく戦闘能力によって決定されます。
いや発想が幼稚とか分かってますけど。改めて突っ込んでもらわなくてもいいですからね。
第一位が名実共に最強の能力者であり、最下位は最弱の能力者ということです。
まぁもちろんレベル5の中でですけど。
いずれ始まる闘いの前の静けさですが、対戦カードはもう分かりましたね?
果たしてアーネンエルベ最強、そして最弱の能力者はどんな力を持っているのか。
期待せずにお待ち下さい。
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