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とある魔術の禁書目録 二次創作 8

 ナチス。

 映画でもよく「裏でナチスの残党が暗躍して…」とか「ナチスが残した秘密の技術が…」という作品を見かけることがあるが、まさか現実に存在するなどとは夢にも思わなかった。

 上条は自称超能力者との会話を思い出していた。
 アーネンエルベ超人進化研究所はかつてナチスが立ち上げ、人間をさらなる段階へと作り上げること、すなわち超能力者、更にはレベル6へ進化させるための研究を行っていたという。戦後も密かに研究を続けていたが、いつまでたっても成果が得られず、ついに学園都市にスパイを潜り込ませて資料を手に入れることにしたそうだ。
 話し終えた後、すでに深夜ということもあって再び眠ることにした。といっても状況が状況な上にすぐ前まで麻酔により(あるいは頭をぶん殴られたことにより)眠りこけていたのだからあまり寝付けなかったのだが。
 朝食はそんな浅い眠りを上条が貪っているうちに運び込まれていたようだ。ステンレスのコップには牛乳。陶器の皿には二枚のトースト。同じく陶器の器にはサラダ。朝食はそれだけだった。やはり魚や肉が無いと人間の胃袋はあまり食べた気がしない。
 そして今、上条は空の食器が乗ったトレイをベッドの足もとに放置し、ただぼけーっとしていた。何せやることが無い。気を紛らわすために本を手に取ったりもしたが、ドイツ語などてんで読めない。ただ、所々に現れる図形やグラフなどは学校の教科書で見たことがあるものだった。学園都市から教材も盗んでいたらしい。
 
 (どうすっかなー。つっても出来ることなんて無いしなー)

 せめてテレビぐらい置いてくれれば気分も晴れる。

 (あ、でもドイツ語だから理解できないな…)

 しかしBGMぐらいにはなるはずだ。
 上条はグターッとベッドの上で仰向けに倒れた。結局また研究所からのアプローチを待たなければならない。研究利用のためにも価値があるとはいえ、現状人質なのだから学園都市がなんらかの行動を起こさない限り手を出すわけにもいかないのだろう。
 上条は再びスピーカーの男との会話から得られた情報を整理していた。
 スピーカーの男は自分を「超能力者」と言っていた。これは世間一般でいう「超能力者」のことだろうか、それとも、いわゆる学園都市での「超能力者(レベル5)」なのだろうか。後者だとすれば既にこの研究所はレベル5を生み出すほどの科学力を持っていることになる。だとすれば、

 (盗み出せる情報には限界があるっていってたけど、どうやってレベル5を作り出すことに成功したんだ?それに、)

 あの男は言っていた。

・・・・『インデックス?彼女の話は俺も知ってるけど、そっちは今君の身に起きていることとは無関係。全くの手付かずだよ。安心しな』・・・・

 (科学サイドの人間が魔術サイドの重要人物のことを知ってる?何故?)

 科学サイドと魔術サイドは双方が独自の技術を独占することでパワーバランスが均衡状態にある。一方がもう一方の技術や情報を手に入れようとすることなどあってはならない世界のタブー、暗黙の了解となっている。実際に、必要悪の教会(ネセサリウス)に所属するある魔術師の話では、学園都市のある研究所と魔術師が手を組んだせいで即座に騎士団が駆け付け殲滅したという。

 この研究所は魔術サイドとどういう関わりがあるのだろうか?
 考えても納得のいく答えは出そうにない。

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________________________________
というわけで更新しちゃいましたテヘッ。
どうもどうも乗せられやすい男ぎっちゃんです。
昨日も心優しい読者様からコメント頂けまして、いや嬉しい限りで御座います。
兄ちゃん鼻高だかですよ。
デスクトップの前のそこのキミ。
キミも躊躇してないでどんどん感想批評を下さいな。
これ以外にSS書く予定はありませんけどもしかしたら何かネタを思いつくかもしれないしパクってくるかもしれませんからねぇ。
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