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とある魔術の禁書目録 二次創作 25

 何が起きたのか、訳が分からない。
 自身に向かって一直線に突っ込んできたかと思えば、ゲオルクに触れる前に、一方通行の腕はあらぬ方向へと向かい、目は焦点が合わず、身体はガクンと崩れ始めたのだ。
 今までに何度となく経験してきた『スローモーション現象』は今回も危機から生き延び、敵に打ち勝つための情報を処理する時間をゲオルクに与えた。

 (能力?脳?筋力?神経?信号?)

 一秒にも満たない時間、脳内で経験と推測が駆け巡る。

確認 状態
   突然の無秩序

推測 原因
   薬物の作用

反論 使用薬物
   想定外の症状

推測 原因
   脳神経の障害

反論 突発的
   正常状態の事実

類例 他の能力者
   皆無

比較 能力発動時
   チョーカーへの接触

仮定 機能
   能力発動の条件

推測 目的
   演算の補助

推測 接触
   継続使用の限界

仮定 接触前
   最低限の補助

仮定 接触後
   最大限の補助

推測 原因
   チョーカーの機能喪失

結論

 (一方通行は脳に障害をもっている。普段はチョーカーによってそれをある程度補助しているが能力を使うには時間的あるいは回数的制限がある。今、一方通行は正常な動作が不可能。何らかの要因によってヤツのチョーカーはその効力を失っている!)

 知っていたのは能力だけだった。学園都市レベル5第一位。最強の能力者。あらゆるベクトルを操作する『一方通行』。
 その少年が今、不様にも何を求めて手を伸ばしているのか、傍目には分からないほどもがきながら冷たい床へと崩れていく。
 最強と呼ばれる能力者が何故、脳に障害を負い、こうも不便な制約に縛られているかなど知ったことではない。
 ただ、分かったことは一つ。
 今、最強であるはずの能力者は全ての力を失い、物心ついたばかりの子供でも殺すことが出来る。
 一瞬のはずの間に一方通行の決定的な弱点を見出したゲオルクは、己の本能に従い、すべきことを迷わず実行に移した。

 「死ね」

 バタリと床に倒れた一方通行に対し、ゲオルクはあらゆるものを灰へと変える炎の奔流を放った。それは爆発音と共に周囲を舐め回し、高く持ち上がった炎の頭は天井に触れる。
 床はひび割れ、棚の残骸は真っ赤に光を放ち、ガラス瓶は底からぐにゃりと形を歪め始めた。あまりの熱に炎を放った本人まで顔を歪めるほどだ。
 ここを出たら冷水のシャワーでも浴びようか、そう思ったときに、

 「クソったれが」

 燃え上がる地獄の業火の中で、白い悪魔が立っていた。

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いかがだったでしょうか、これがレベル5の頭脳で御座います。
一瞬で生きる為の情報を引き出そうとするスローモーション現象や走馬灯をどのように表現するかなかなかに悩みましたね。
最初はもっと具体的に、読者に分かりやすく問題提起とそれにたいする答え、反論の流れを書くつもりだったんですが、それだと「瞬間的」なものが表現できないし、それだとサーシャ・クロイツェフの話し方と被ってしまうのでこのような簡潔で最低限の言葉だけで表現しました。
かなり漠然としていて読み解くのが難しいかもしれませんがそこは御容赦下さい。
一応一方さんの現状からその原因を推測、他の能力者に同様の例があったかを比較、能力発動時の比較から一方さんの弱点を導き出した、という流れですが少し無茶でしょうかね?
本能的現象なのに理性的思考し過ぎとも思いますが。
まぁ仕方ない仕方ない。
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