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とある魔術の禁書目録 二次創作 12

第三章 対峙

 「は?」

 上条はベッドに座ったまま扉を向き、口をあんぐりと開けていた。

 「いや、だからグーテンモルゲン上やーん」

 耳が痛くなるほどの静寂の中で突如ドアのロックが外れる音がしたと思えば、背広を肩にひっかけ、いつもの柄の悪い格好をしたにやけ顔の土御門元春が現れたのだ。

 「・・・・・・は?」

 「いや、だからグーテンモル、」

 「他に何か言うことあるだろうがふざけんな!」

 「上やん!人がせっかく不幸にも遠く離れた場所のユーモアセンスゼロ以下な部屋に監禁されて気分ダダ下がりだろーなーって思って気持ち良く挨拶してテンション盛り上げてやろうとしてるんだからにこやかに返しやがれ!」

 「今そんなシチュエーションじゃねぇだろ!にこやかに爽やかにドイツ風な朝の挨拶してる場合か!」

 ひとしきり朝の挨拶に関して激論を交わした後、やっと挨拶よりも話すべき内容に入ることが出来た。
 土御門はこの第九階層「検体収容房」に侵入し、すぐに監視室を襲撃。虚を突かれた二名の監視員は土御門の荒業によって気絶させられ、縛った後、カードキーを奪い、上条が監禁されているこの部屋へとやってきたという。
 
 「上やん、ここの人間に何かされたりしなかったか?」

 土御門はドアの縁に寄りかかり、腕を組んだ。サングラスの奥にある瞳が鋭く上条を突き刺す。

 「いや、スピーカー越しに男といくらか話しただけでそれ以外は何も」

 「ほう、じゃあこの研究所についても少しは聞いてるな?」

 上条はこの部屋で得た情報をとりあえず話すことにした。地下にある超能力研究機関であること、学園都市から情報を盗み出していたこと、相手は超能力者と名乗ったこと、ナチスの残党であること、朝食が物足りないこと。
 土御門はうなずきながら上条の情報を頭の中で整理した後、口を開いた。

 「超能力者?レベル5ってことか?」

 「そこまでは分からない」

 「んー、レベル5のことを言ってるんだとしたら、何かと面倒かもしれないにゃー」

 土御門によると、この研究所が能力の開発に成功したことは掴んでいたがレベル5の能力者が作り出された、という話は知らないらしい。
 もしレベル5が存在し、後続の制圧部隊と衝突することになれば甚大な被害は避けられないだろう。

 「ところで土御門、インデックスはどうしてるか知ってるか?あいつ、能力者のくせにインデックスのことを知ってるって言ってたんだが・・・」

 「禁書目録なら今は小萌先生に預かってもらってるぜい。上やんは用事があるから帰れないって言っといた。具体的な理由は上やんが考えてくれい」

 凄腕のスパイならもう少し負担の少ない要求か上手い言い訳をして欲しいものだ。さあどうしよう。友人の家に泊まったことにしようか。
 宿題を忘れた言い訳を考えている気分な上条をよそに、土御門はさらに続けた。

 「禁書目録を知ってるってのはこの研究所がある魔術結社とそれはそれは深い繋がりがあるからだにゃー」

 土御門の口から出てきた言葉は上条がずっと気にしていながら結局聞きそびれてしまった疑問の答えだった。これは新事実だ。そして大問題じゃないか?

 「超能力研究機関が魔術結社と繋がりが?どういうことだ?」

 くどいようだが科学サイドと魔術サイドが手を組むことはあってはならない。発覚してしまえばすぐさま抹殺されてしまう。
 しかし土御門はさらりとそんな重大事実を言ってのけ、唇の端をニヤリと釣りあげながらこう言った。

 「昔、ナチスは魔術を使っていたんだぜい?上やん」

 話の続きは聞けずじまいになってしまった。
 突如サイレンが鳴り響き、眩しいくらいの白い空間はたちまち警告ランプが放つ赤い光に包まれたからだ。

 アーネンエルベ超人進化研究所への攻撃が始まった。

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どうもどうもこんにちは。
第四章突入、ついに闘いの始まりで御座います。
いや、今その戦闘を執筆中なんですけどね、全然進まねぇ。
必然的に地の文が長々と続きますし、しかも文法も考えないとせっかくの燃え展開なのに退屈なものになってしまう。
ムズい。ハンパねぇ。
まぁ期待せずに待ってて下さいよ。
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